標準版とは
あらかじめ用意されたAIモデルを使用し、OCRを行う機能です。
帳票読み取り、項目指定読み取り、検索可能PDF作成機能の3つが利用できます。
いずれも汎用的な機能となっており、業務シーンに合わせて使い分けることで、様々なアナログ帳票をデジタルで活用できるように変換します。
帳票読み取り
帳票読み取りでは表の読み取り、テキスト(文章)の読み取り、請求書や注文書など明細書類の読み取り、レシート・領収証の読み取りの4種類対応しています。
表形式
AI OCRが表を読み取り、出力します。
罫線がない帳票も表のように整列した形であれば読み取りが可能です。
複数の表が含まれる、または複数ページにまたがる場合は、1つのファイルに結合されます。
対象帳票:図面、固定資産台帳、現金出納帳など
出力結果:CSV
テキスト(全文)
文章全体を読み取り、単語単位または列単位に結果を出力します。
列単位に出力したい場合は、セル結合をオンに設定してください。
複数ページにまたがる場合は、1つのファイルに結合されます。
※ レイアウト識別機能を有効化すると文章と表を分けて取得できます。
対象帳票:契約書、議事録、就業規則など
出力結果:TXT、CSV(セル結合設定時)
注文・請求・クレカ明細
注文書、請求書・クレジットカード明細などから項目を読み取り、出力します。
また注文・請求・クレカ明細読み取りでは、任意の項目を追加指定することが可能です。
対象帳票:注文書、請求書・クレジットカード明細、見積書、納品書など
出力結果:CSV(列固定。列順は変更できません)
ヘッダを読み取る:ONの場合 サンプル
- (ファイル名)
- 伝票日付
- 伝票番号
- 登録番号(インボイス事業者番号)
- 取引先名
- 小計
- 消費税額
- 合計金額
- 明細日付
- 製品コード
- 摘要
- 数量
- 単位
- 単価
- 金額
ヘッダを読み取る:OFFの場合 サンプル
- (ファイル名)
- 日付
- 製品コード
- 摘要
- 数量
- 単位
- 単価
- 金額
ファイル名を読み取る設定を行った場合は、1列目にファイル名が出力されます
該当項目がない場合は、空欄で出力されます。
複数ページにまたがる場合は、1つのファイルに結合されます。
追加項目設定
追加項目設定ボタンを押下し、読み取りたい項目をキーワードで指定します。
例えば銀行口座を読み取りたい場合は「銀行口座」を指定して、テキストを保存します。
レシート
レシートから項目を読み取り、出力します。
対象帳票:レシート、領収書
出力結果:CSV(列固定。列順は変更できません)

明細を読み取る:ONの場合
- (ファイル名)
- 日付
- 登録番号(インボイス事業者番号)
- 店名
- 店舗電話番号
- 8%対象額
- 税額8%
- 税額8%詳細
- 10%対象額
- 税額10%
- 税額10%詳細
- 税区分
- 税額合計
- 合計金額
- 商品名
- 数量
- 単位
- 単価
- 金額
明細を読み取る:OFFの場合
- (ファイル名)
- 日付
- 登録番号(インボイス事業者番号)
- 店名
- 店舗電話番号
- 8%対象額
- 税額8%
- 税額8%詳細
- 10%対象額
- 税額10%
- 税額10%詳細
- 税区分
- 税額合計
- 合計金額
・ファイル名を読み取る設定を行った場合は、1列目にファイル名が出力されます
・該当項目がない場合は、空欄で出力されます。
・複数ページにまたがる場合は、1つのファイルに結合されます。
・1ページに複数のレシートが含まれるデータは読み取りできません。
項目指定
項目指定読み取りは帳票内の項目、例えば氏名や住所などを指定して値の抽出を行うことが可能です。
指定する値は一般的な名称であれば、図面番号→図番などの略称であったり、氏名=名前など他の呼び方でも読み取りが可能です。
・「表形式も同時に抽出する」にチェックを入れると指定した項目と表をセットで抽出できます
・表内の一部の列を項目指定することはできません

検索可能PDF
検索可能PDF作成機能では、透明テキストが付与されたPDFを作成することができ、スキャンしたPDFや撮影した画像に対し、Windowsの検索機能で検索を行うことが可能になります。
・パスワード付きPDFファイルは処理できません
・写真などの画像ファイルも対応しています
画面キャプチャ
画面キャプチャ機能は、画面内でドラッグした範囲の文字を読み取ります。
項目は連続して範囲指定できるため、1度の処理で複数項目を同時に読み取ることが可能です。
・複数画像を選択した場合も、処理毎に1枚としてカウントされます
例)10項目を指定して確定→1枚としてカウント
