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一般的に AI OCR は請求書の読み取りなど経理業務の効率化、展示会のアンケートを読み取り営業活動の効率化に用いられることが多いです。
ですが、適切に AI OCR を活用することで、設計、生産技術、購買、品証・品管、さらには現場管理に至るまで様々な業務効率化を行うことができます。

製造業におけるOCRのニーズ

では製造業において、どのようなOCRのニーズがあるか、AISpectをご利用いただいているお客様の実際の活用例からご紹介いたします。

  1. 図面
    AISpectでは、製造業様において最もお問い合わせが多いのが図面の読み取りです。
    具体的には、図面内の部品表や注記の読み取り、図番や部番での図面検索といった活用がされています。
    後者はAISpectで検索可能PDF(サーチャブルPDF)を作成することで、
    Windowsの検索バーからPDFの文字列検索が行うことができるようになります。
    これにより図面の検索性が格段に向上し、業務効率化を図ることが可能となります。
     

  2. 注文書・納品書
    メールに添付されてくる注文書はもちろん、FAXで送られてくる注文書や納品書、手書きの帳票でもご利用いただいています。
    特にFAXに関しては、かなり汚く他の AI OCR で読めなかった書類も、AISpect では高精度に読み取ることが可能です。
    これはAISpectが元々税理士法人あさひ会計社内効率化のために開発されたことが大きく影響しており、会計事務所ではFAX書類が非常に多いことから、元々がFAXに強い AI OCR としてご提供させていただいております。
    またFAXの読み取り精度は他社の AI OCR と比べ抜群に精度がいい、という評価の声もいただいています。
     

  3. 生産計画表(内示表、フォーキャスト)
    取引先から事前に送られてくる生産計画を AISpect で読み取り、RPAを使ってシステムに自動で転記する作業まで自動化されているお客様もいらっしゃいます。
    特に AISpect は Microsoft Power Automate との連携をサポートしており、コストを抑えて様々な後続作業をお客様自身で自動化されている例が多くございます。
     

  4. ミルシート
    現在ミルシート電子化の取り組みは行われているものの、現実的には問題も多いのが実情です。
    AISpect は高精度かつ任意のフォーマットにデータを出力することが可能です。
    またメーカーごとのフォーマットの違いをAIが理解し、全て同じ出力形式でデータを出力させることが可能になります。
     

  5. 日報
    製造現場に関わらず、手書きの日報を使用している企業は非常に多くあります。
    しかし紙での保管にとどまり、データの活用をできていない企業も数多くあります。
    AISpectを活用することで、必要なデータをデジタル化することが可能となり、他のAIと組み合わせることで、予測や不正の防止も可能となります。
     

  6. 検査記録(検査成績表)
    一概に検査記録といえど、機種ごと・製品ごとにフォーマットが違うケースも多く存在しています。
    AISpect ではフォーマットに縛られず読み取りを行うことができるため、このような課題もクリアすることが可能です。
     

  7. クレーム報告書
    各支店・営業所から送られてくるクレーム報告書の読み取りでも活用いただいています。
    必要に応じて、RPAも組み合わせることで写真などの情報もシステムに登録することも可能です。
     

  8. 製品ラベル・刻印
    AISpect ではPCに接続したWebカメラのデータを読み取るカメラ版を用意しています。
    これにより製造ライン上にPCを設置し、ラベルなどの読み取りを行うことも可能となります。
     

  9. 表形式
    AISpect は AI が帳票内の表を自動で認識して読み取る表読み取り機能もご提供しています。
    これにより、汎用的な利用ができ、帳票種別に縛られない読み取りを実現しています。
     

汎用型のAI OCR

様々な AI OCR サービスの中で、なぜAISpectが選ばれるのでしょうか。
それは AISpect が汎用型の AI OCR だからです。
一般的な AI OCR では「テンプレート」と呼ばれる読み取り位置を定義した設定を事前に作成します。
そして、このテンプレートで指定した位置も文字をAIが読み取る、という仕組みのサービスが多いです。

しかし、実際現場で使用されている帳票を見ると、全ての文字位置が固定化されるわけではありません。
さらに、多くの AI OCR では項目単価が設定されており、読み取り位置ごとに費用が発生します。
そのため、表形式のような帳票を読み取ろうとすると、コストが非常に高額となってしまい、費用対効果が見込めないことも多くあります。

AISpectは、自社内の様々な様式の書類を読み取るために作られた仕組みのため、文字の位置が変わったとしても問題なく読み取りができ、さらに項目数ではなく読み取り枚数に応じた費用設定となっているため、このような心配もありません。

導入ハードルの低さ

AISpect を導入いただく際のメリットとして、操作の簡単さもあります。
新たなシステムやサービスを導入する際に、社員を集めて操作説明会の開催や、社内問い合わせ窓口を設置など、サービス以外のコストも非常にかかります。
また人によってうまく使えないと使える人で業務に差が出てしまう、といった経験があるかたも多いのではないでしょうか。
 
実際当社でも、2019年に他社の AI OCR を導入しましたが、操作の複雑さなどで中々現場での活用が進まないという経験をいたしました。
この経験から、AISpect は「シンプル」を重要なキーワードとして設定し、パソコンを操作できる人なら直感的に操作できるインターフェースを構築しました。

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まとめ

このように AISpect を活用して、多くのお客様に業務効率化をいただいています。
さらに AI は日々進化しており、昨日できなかったことが今日できるようになっている可能性も考えられます。
「これは読めるか?」「精度が心配」など、気になる点があればお気軽に問い合わせください。
また AISpect では、無料トライアルもご用意していますので、是非お試しください。

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