生成AI機能とは

AIに対し、抽出したい項目や、補正を行いたい内容を指示することができる機能です。
従来のOCRでは文字の読み取りのみでしたが、実際の業務ではレイアウトの変換など後続の作業がある場合がほとんどです。
生成AIを用いることで、「値が異なっている場合は修正して」「AとBの項目が合致しているかチェックして」のように、より一歩進んだ使い方が可能となります。
またAISpectでは、PDF や DocuWorks® も対応しており、かつOCRはAISpectを使用しているため、生成AIをそのまま使用するよりも機能面、精度面で非常に優れています。

標準版(生成AI機能)    

項目指定機能との違い

項目指定機能でも読み取り項目を指定することができますが、生成AI機能ではキーワードではなく、文章で抽出項目を指定できるため、より詳細な指定が可能です。
またプロンプトによる補正を行うこともできるため、西暦和暦の変換、指定した日付以前は除外するなど複雑な読み取りにも対応可能です。

 

カスタマイズ版との違い

カスタマイズ版では帳票毎に読み取り項目を学習させたAIを作成します。
そのため、読み取り位置の間違いが発生しにくい特徴があります。
一方で生成AI機能では、読み取り項目をキーワードで指定するため、レイアウトによっては抽出が難しい場合があります。

プロンプトの基本

  1. 多段明細などレイアウトが複雑な帳票は正しく読み取りができない可能性があります
    できるだけシンプルな帳票から始めてください
     

  2. 一般的な帳票の場合、事前に何の帳票なのかを定義します
    この際、社内でしか通じない名前(例:B票、検A図)の場合は、どういった目的の帳票なのかをAIに教えます

    ・注文書から項目を抽出してください
    ・製品の出荷検査に使用する帳票です。指定した項目を抽出してください。

  3. 次にどの項目が欲しいのかを指示します
    先頭に#をつけることで見出しとなります

    # 項目
    ・日付
    ・取引先名
    ・品番
    ・金額
     

  4. 補足情報を追加します

    # 条件
    ・2025年4月以降のデータのみ出力してください
    ・日付は和暦を西暦に変換してください
     

  5. より正しい情報が欲しい場合はサンプルの出力結果を追加します

    # サンプル
    ・2025/04/01,株式会社ABC,ABC-0023,200000
     

  6. 結合すると以下のような形になります

    注文書から項目を抽出してください
    # 項目
    ・日付
    ・取引先名
    ・品番
    ・金額
    # 条件 ・2025年4月以降のデータのみ出力してください ・日付は和暦を西暦に変換してください
    # サンプル ・2025/04/01,株式会社ABC,ABC-0023,200000

     

制限事項、注意事項

・ ご利用には標準版+生成AIオプションのお申し込みが必要です
・ 本機能は Microsoft Azure OpenAI(AOAI) を使用しています
・ AOAIには1分間当たりの実行制限が設けられており、これを超えた場合は待機時間が発生します
・ AIが正しく判断できない場合があります
・ 生成AIの回答は一律にならない場合があります
・ 複数ページにまたがる情報は処理できません
・ プロンプトに関するサポートは月2件以上は有償となります

 

※DocuWorks は、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の登録商標または商標です。