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FAXの注文書や納品書を利用している企業はいまだ多く存在します。
また届いたFAXを担当者に手で配る企業もあります。
AIを活用することで、これらの業務を自動化することが可能になります。

FAXの読み取り精度は?

FAXのOCRにチャレンジしたことがある方はわかると思いますが、従来のOCRでは、FAXの読み取り精度はかなり悪い、というのがこれまでの常識でした。
原因としてはノイズが多いことが考えられます。
いわゆる汚いFAXですね。
例えば、点々が入ってしまったり、文字がつぶれてしまう、縦線が入ってしまうようなケースです。
また書類自体が斜めになってしまっていたり、上下が逆さまになってしまっていたり、
FAXはOCRにとってかなり苦手な書類と言えます。

では、AI OCRはどうでしょうか?
答えは、AIの場合、若干精度は下がるがほぼ読み取る、です。
もちろん全てのAI OCR製品がこの通りになる、というわけではありませんが、
AISpectを使ってFAX注文書の読み取りを行われているお客様では、誤読は月数件のみという結果が出ています。

補正の大切さ

AISpectが精度が高い理由には一つ大きな理由があります。
それは補正機能です。
例えば、数字しか入らない箇所に数字以外の値が入った際に削除したり、枠線を数字として読んでしまい1桁多くなってしまった際に削除することで、読み取り精度を格段に向上させることができます。
OCRの読み取り精度はこの補正技術に支えられており、AIを活用した場合は読み取り結果にクセが出やすいため、補正もしやすいです。
読み取り結果のクセとは、Bを読み取った際に、必ず8として読んでしまう、というように、ある文字を必ず別の文字として読んでしまうというものです。
数枚読み取れば、AIのクセが見えてくるので、その結果を変換するように補正を加えることで、読み取り精度を改善することができます。

帳票を自動で判定(自動仕分け)

読み取り精度の他に課題になるが、FAXをどう仕分けるか、というものです。
FAXは注文書の他にも様々な情報が届くと思います。
ヒトであれば、注文書とそれ以外のFAXを切り分け、注文書のみを処理するというのは容易です。
しかし、AI OCRは文字を読み取ることはできますが、その書類が何なのかを判別することはできません。
AISpectでは、自動仕分け機能によって書類の判定を行うことができます。
これにより、注文書のみを自動で読み取ってデータ化する、ということが可能になります。

RPAでチェック・入力を自動化

読み取ったデータは Power Automate for desktop などのRPAと連携させることでチェックや入力の自動化を行うことが可能です。
AI OCRは精度は高いですが、単体で読み取り結果を100%にすることは不可能です。
そこで、RPAなどを利用し、チェックの仕組みを構築することで、ヒトが全てチェックしなくてもよい状態にすることが可能となります。 また近年では、Open AIなどの異なるAIと連携することで、自動で補正を行うことも可能です。

これらで補正したデータをシステムに取り込むようにRPAを組むことで、これまでヒトが行っていた業務を置き換えることが可能となります。

AISpectのポイント

  • ノイズが多いFAXなども高精度に読み取り可能
  • 異なる会社の注文書を自動判定できる
  • 有償トライアルを活用し、初期コストを抑えて検証できる

利用ユーザーの業種

  • 商社
  • 製造業

オススメの機能

  • カスタマイズ版
    専用のAIを開発し、任意の項目の読み取りや補正に対応します

  • フォルダ監視オプション
    複合機に共有フォルダへのファイル保存を行う設定を行い、
    そのフォルダをAISpectで監視することで、FAX受信と同時に読み取りを行うことが可能となります